広島市で唯一の国宝「不動院」

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広島市で最も古い建物としても知られている不動院は昭和33年、国宝に指定されている。一説には平安時代の創建とされていますが由緒は判然としていない。不動院は足利尊氏が日本六十余州に設立した安国寺の一つであった。以後、武田氏の菩提寺として繁栄するが、大内氏との戦いで焼け落ちることになる。その後、再建させたのは、毛利輝元の使僧を務め、豊臣秀吉の直臣でもあった恵瓊(えけい)が住職となって再建される。関が原の戦い以降は福島正則の時代を経て新たに国主となった浅野氏歴代藩主の保護を受け、明治以降は庶民の信仰の場として現在に至っている。不動院は金堂が国宝に指定されている他、多くの重要文化財や豊臣秀吉遺髪の墓なども有している。昭和20年の原爆投下に際しては山などの地理的条件が幸いして消失を免れている。広島市ではたった一つの国宝として後世に残すべきお宝とも言える。

安芸の国 安国寺 不動院
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