広島県の無形文化財・三次人形

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広島県北部では、三月の初節句に子供の成長を願い、三次人形を贈る風習がある。粘土を原料とする三次人形は、「光人形」「十日市人形」などと呼ばれ、その起源には諸説あるが、初代三次藩主浅野長治が江戸から人形師を連れ帰り土人形を作らせたことが起源といわれている。以降、延々と続く三次の伝統工芸だが第二次大戦中に製造を中止している。再び土人形が作られたのは、昭和31年、4代目丸本十九瓶が再興し、名称を三次人形と改める。天神もの、女もの、武者もの、金太郎など様々な種類がある三次人形の技術は長い時を経て平成18年に広島県の無形文化財に指定されている。